介護の現場では、利用者さんの「ありがとう」や笑顔にやりがいを感じる方も多いと思います。実際、それが介護の大きな魅力のひとつであり、誇りでもあります。
しかし、その「やりがい」が知らず知らずのうちに“搾取”されているとしたらどうでしょうか?
「夜勤続きでも現場が回らないから仕方ない」「給料は安いけど、やりがいがあるから」といった声は珍しくありません。問題は、“やりがい”があることを理由に、低賃金や過重労働が当たり前になっていることです。
やりがいがあるからこそ、適正な評価と待遇が必要です。頑張っても報われない職場に長くいると、燃え尽きてしまう危険もあります。
では、やりがい搾取にならない働き方とは?
まず、自分の「時間」と「体力」を守る視点を持ちましょう。休日が取れない、有給が使えない、などが当たり前になっていませんか?そうした状況に慣れてしまうと、次第に感覚が麻痺してしまいます。
次に、「相談できる環境」を持つこと。一人で抱え込まず、同僚や外部のネットワークとつながることで、自分の働き方を客観的に見直すことができます。
そして何より、「学び続けること」。資格を取り、スキルを磨き、自分の選択肢を広げていくことで、職場に依存しすぎずに働くことができます。
やりがいは大切。でも、それに見合う待遇と尊重があってこそ、本当のやりがいにつながります。あなた自身を大切にする働き方を、ぜひ見直してみてください。
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